2030Ego-nomy個人のニッチな欲望が経済圏を形成する
デジタルファブリケーションやクラウドファンディング、P2P(Peer to Peer)プラットフォームが広がると、ニッチな個人の興味・関心・欲望がニッチな層の支持・支援を受け、狭い範囲での経済圏を形成するようになる。
それぞれの経済圏を外部からうかがい知ることは困難だ。誰もがあらゆるものの製造・生産ができるようになることで、「ナショナルブランド」はどんどん消えてゆき、小規模ではあるが濃い関係性の「エゴイスティック・エコノミー」の中で生産・流通・消費が完結する。
自分自身と親和性の高い経済圏を発見・形成するために、個人の行動履歴や嗜好・思考などの情報が流通するようにもなる。個人が自分起点で自分が活躍する場所を創出可能になるだろう。
この未来につながる「兆し」
子供が大人の横領発見?!
上司の孫が海賊版のソフトをダウンロードしたことで明るみになった横領事件。今回は偶然が重なった発見だったが、今後はITリテラシーの優れる子供によって、大人の不正が意図的に明らかになっていくかもしれない。
- 参考
- GIZMODO
監視の民主化始まる?
現役のメンヘラ気質の東京工業大学院生が「彼氏を束縛するAIを作りたい」と起業している。研究内容もテクノロジーによるSNS監視。生きづらい自分がすべての動機だという。安全安心のため、や国家体制維持のため、などの天下国家から語る監視社会は今まであったが、個人的動機に基づく監視は新しく感じた。未来の監視のあり方はユーザー目線のこんな発想なのかも。
- 参考
- BUSINESS INSIDER
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