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フォロワー:デジタル消費者セグメント#4

セキュリティに意識が向かないデジタル・フォロワー層

 今回は、セキュリティへの懸念を抱くことがなく、テレビ等で見かけたら取り入れがちがちな「デジタル・フォロワー層」(*1)だ。

セキュリティに意識が向かないデジタル・フォロワー層

デジタル・フォロワー層の特徴

デジタル・フォロワー層の特徴

デジタル・フォロワー層のペルソナ:山口 一昭(仮名)(55)会社員

 彼は中部地方で会社員として働いている。ITリテラシーは低く、スマートフォンはなんとか使える程度で、新しいデジタル製品・サービスには基本及び腰。テレビで紹介されていると、「みんなが使っているなら使ってみようかな」と試すことがある。

パーソナルデータ

名前:山口 一昭
年齢:55歳
職業:会社員(メーカーの人事)
住居:一宮市の一戸建て(車所有)
家族構成:専業主婦の妻(53)、長男(24歳)、長女(21歳)の四人家族

ライフゴール

  • 2人の子供が幸せな家族をもつ

生活背景

  • 平日帰宅してからは夜のウォーキングがてら軽く犬の散歩をして、夕飯を食べて、テレビやインターネットを見て寝るというルーティーンが出来上がっている。
  • 子供の手が離れたので、週末は夫婦ふたりで過ごすことが多い。最近トレッキングを始めて、近くは金華山、泊まりは軽井沢に行ったり上高地に行ったりする。退職したら夫婦でスイスに数週間滞在して色々な山に出かけたい。
  • 車はメジャーな国産車に乗っている。
  • 衣服にはこだわらないが、トレッキングを始めて、アウトドアブランドの服を普段でも着るようになった。

ITリテラシー

  • ITリテラシーには自信がなく、スマホがなんとか使える程度。携帯ショップの「スマホの使い方」講座に行きたいが、重い腰がなかなか上がらない。

デジタル製品・サービスへの利用状況

  • スマホはなんとか使えるものの、新しいデジタル製品・サービスを使いこなせる自信はない。
  • アプリは最初からスマホに入っていたものばかり使っているが、最近、テレビ番組で紹介していたトレッキングの際に役立ちそうな山の地図アプリを入れてみた。

デジタル製品・サービスに対する意識・ニーズ

  • デジタル製品・サービスが便利だということは分かっている。ITリテラシーのない自分がすぐ使えるようなマニュアルを作ってほしい。マニュアルが非常に分厚かったり、薄くても書かれている言葉が分からないものが多い。

非先進層の中で特徴的なセキュリティ意識の低さ

 ある程度大衆的になった製品・サービスになら反応すると考えられるデジタル・フォロワー層。このフォロワーの最大の特徴は、デジタル製品・サービスへの関心の薄さからくるであろう、セキュリティ意識の低さだ。ペルソナの彼が、自分の位置情報を山の地図アプリ側に提供していることを気にしないように、「自分の個人情報を入力するスマートフォンのアプリは絶対に使わない」に80%以上、「自分の個人情報の取扱いについて常に意識している」に60%以上があてはまらないと回答している。つまり、非先進層をターゲットとする場合、パーソナルデータによるカスタマイズを全面に出すデジタル製品・サービスにおいては、コンビニライフや次回ご紹介するアナログライフよりフォロワーのほうが親和性が高いだろう。

自分の個人情報を入力するスマートフォンアプリは絶対に使わない「あてはまらない」+「全くあてはまらない」 自分の個人情報の取り扱いについて常に意識している「あてはまらない」+「全くあてはまらない」

*1:デジタル製品・サービスに対する意識・行動の相違をベースに、生活者のデジタル化に関する7つの価値観(因子)を抽出し、クラスタリングを実施することで導出。

デジタル生活者調査

調査手法:インターネット調査
調査対象:20-69歳の携帯電話ユーザー10,000人
デジタル・イノベーター 645人、デジタル・アダプター 2,218人、コンビニライフ 2,162人、デジタル・フォロワー 2,466人、アナログライフ 887人、無頓着 1,022人、生活者セグメントの分析対象外 600人
調査期間:2019年8月2日(金)~8月6日(火)

富田 奈央子ビジネスリサーチチームリサーチアナリスト
消費者調査のスペシャリストであり、国内外における消費者行動・消費者意識調査を実施。リサーチ研修講師としても活動。
青山 温子ビジネスリサーチチームリサーチアナリスト
ヘルスケア・エネルギーなど産業財業界を中心とした産業調査、国内・国外(アジア各国・インド)における消費者調査に従事。
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