2040E-co-creation生態系がアップデートされた社会
ナノバイオニクス技術により、植物の組織改変や昆虫のドローン化など、動物が持つ機能や能力を制御しながら活用することも可能になると、工業活用がメジャーな動きとなるかもしれない。化学合成の繊維が広く普及しても養蚕から生み出されるシルクがなくならないように、バイオマニュファクチャリングが産業界のエコシステムに組み込まれることで、様々な分野での社会課題解決やサーキュラーエコノミーが飛躍的に発展・浸透するようになる。
ビジネスを組み立てる場合も、IoT以上にIoB(Bio)に重点が置かれ、生物学や人間科学の研究者がイノベーション・ヒーローになっていくかもしれない。
この未来につながる「兆し」
ゴミを撒いて砂漠緑化
生活ごみを砂漠にまくことにより、ゴミに含まれる有機物がシロアリのエサとなり、ごみが雨水を含むことで、地中にシロアリのコロニーが作られ、そのトンネルを通じて地中に雨水が浸透。また、ゴミの中に含まれる、都市生活者が利用した作物や有用植物の種子が雨期には生育し樹木などが残ることで緑化効果があるのだという。
- 参考
- 朝日新聞デジタル
機能性植物とともに暮らす未来
ナノバイオニクスとよばれる植物の組成に改変を加えて、発光、センサーや画像記録機能を持たせる実験が行われている。最近ではホウレンソウを3時間半光らせることに成功している。
将来人々の生活の中に、機能を持った植物が入り込み、便利な社会ができあがる未来があるかもしれない。
- 参考
- CNN
吸って栄養をとる未来
カナダ発の吸うエナジードリンクというコンセプトの「EAGLE ENERGY」が日本でも発売された。形としては電子タバコだが、コンセプトが既存のタバコの概念を変えるかもしれない。将来人類は霧を食べる仙人になるかもしれない。
- 参考
- PR TIMES
植物ナノバイオニクスが製造業を変える?
植物の組成を改変し、植物に多様な機能を担わせようという実験がMITで行われている。
植物の効能については、「市内の緑豊かな地域で犯罪が比較的少ない」「職場に観葉植物が飾られている場合、従業員の生産性が15%上昇する」などの報告もあり、植物を人工物のように取り扱うバイオニクスが注目される。
- 参考
- CNN
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