2025Swipe不都合・不必要を瞬断する社会
あらゆるものが情報を発し、同時に自分の嗜好もAIが学習するようになると、自分の好まない事象(人工物、人間関係、キャリア等)を受け入れられるかどうかを、人が知覚するよりも前に自律的に判断し、即座にシャットアウト(スワイプ)できるようになる。
それは、サイバー攻撃やいじめ・ハラスメントを未然に防ぐ世界でもあるが、同時に、過去のネット上の悪口、黒歴史、リベンジポルノといったデジタルタトゥーを、スワイプ感覚で消去することも可能にする。
しかし、嫌なものの基準が粗いまま個人がその時点の欲求ベースで勝手にスワイプするとなると、人間一人ひとりの世界は無意識のうちに狭められる可能性もある。
この未来につながる「兆し」
デジタル化が個人によって拒否される
2018年10月、クラウドファンディングサイト「kickstarter」に、周囲に溢れる大量のディスプレイや電光掲示板などを、すべてシャットダウンするサングラス「IRL Glasses」が登場した。このグラスをかけると、LEDや液晶ディスプレイが発する波長の光が遮断されるため、テレビやデジタル広告看板が何も映っていないように見える。デジタル化が個人によって拒否されるようになるのかもしれない。
- 参考
- WIRED
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