デジタル時代の消費者セグメント
日本総合研究所は、生活者の「デジタル化」の現状を把握し、生活者セグメントごとの適切なコミュニケーションの在り方を提言するため、「デジタル生活者調査」を実施した。
デジタル生活者調査では、パーソナル・インターネット端末、モバイル決済、VRデバイスなどの「デジタル・インフラストラクチャー」の浸透度や、デジタルデバイス・テクノロジーに対する行動様式、価値観を分析した。また、これらに加えて、特定テーマとして「エネルギー」「ヘルスケア」「教育」にフォーカスし、それぞれの領域において生活者のデジタル化がどの程度浸透しているかをあわせて分析している。
デジタル時代の消費者セグメント
デジタル製品・サービスの価値観を基に分析・分類した結果(*1)、生活者の価値観は6つのセグメントに分類することができる。
デジタル製品・サービスに進取的であり、高デジタル・リテラシー層である「デジタル・イノベーター層」と、デジタル・リテラシーでイノベーター層に次ぐ「デジタル・アダプター層」を、デジタル先進層とした。
デジタル・イノベーター層の特徴
一方、非先進層として、デジタル・リテラシーは高くないものの金銭的メリットや日々のちょっとした幸せにつながるデジタル製品・サービスを取り入れる「コンビニライフ層」、セキュリティを意識せずテレビ等を見てからフォローする「デジタル・フォロワー層」、デジタル・リテラシーが特に低く周囲の人が製品・サービスを使い始めてからようやく活用を(仕方なく)検討しはじめる「アナログライフ層」と定義した。
アナログ・ライフ層の特徴
デジタル消費者調査結果
デジタル時代において、生活者のデジタル製品・サービスの需要状況・浸透状況はどのようになっているだろうか。企業は、彼らとどのようなコミュニケーションを取るべきだろうか。各セグメントの実態を紐解いていくことで、新たな生活者接点の持ち方を提言していきたい。
- 第2回:デジタル・イノベーター層
- 第3回:デジタル・アダプター層
- 第4回:コンビニライフ層
- 第5回:デジタル・フォロワー層
- 第6回:アナログライフ層
- 第7回:エネルギー×デジタル
- 第8回:ヘルスケア×デジタル
- 第9回:教育×デジタル
*1:デジタル製品・サービスに対する意識・行動の相違をベースに、生活者のデジタル化に関する7つの価値観(因子)を抽出し、クラスタリングを実施することで導出。
デジタル生活者調査の概要
調査手法:インターネット調査
調査対象:20-69歳の携帯電話ユーザー10,000人
デジタル・イノベーター645人、デジタル・アダプター2,218人、コンビニライフ2,162人、デジタル・フォロワー2,466人、アナログライフ887人、無頓着1,022人、生活者セグメントの分析対象外600人
調査期間:2019年8月2日(金)~8月6日(火)